国連工業開発機関(UNIDO)によるコンゴ東部支援事業が始まります
日本政府予算により、国連工業開発機関(UNIDO)がコンゴ東部でパンジ病院と連携して支援事業を開始することになりました。
南キブ州を対象地域として、パンジ病院の一角で女性たちがサトウキビを原料としてアルコール消毒剤を作り、病院で利用すると同時に市場でも販売する事業です。消毒剤が感染病予防に役立つと同時に、女性たちの生計向上支援になり、さらにコンゴ東部で切望されている小規模製造業のお手本になることが期待される素晴らしい事業です。
RITA-Congoは事業の立案時からUNIDOとパンジ病院および東京大学の話し合いを仲介し、コンゴ東部の情勢や原料調達に関する情報提供に協力してきました。事業の実施状況をRITA-Congoからも日本のみなさまにお伝えしていきますので、ぜひご注目ください。
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実施機関:国連工業開発機関(UNIDO)
事業名:コンゴ民主共和国東部における社会的安定に向けた脆弱な女性の経済的エンパワーメント(Economic empowerment of vulnerable women for social stabilization in eastern Democratic Republic of the Congo)
事業実施期間:2022年4月~2023年3月
事業内容:コンゴ東部ブカブのパンジ病院に小規模工場を設置し、サトウキビなどの農産物からアルコール消毒剤を製造する。新型コロナ対策としての国境閉鎖、移動制限によって供給困難に直面する医療用消毒剤を地域で調達可能な原料から製造すると同時に、パンジ病院で治療を受ける性暴力被害女性を含む地域住民の職業訓練、生計向上、社会統合を目指す。
事業予算:180万ドル(UNIDOにて執行)
協力団体:パンジ病院、東京大学未来ビジョン研究センター、RITA-Congo
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UNIDOの事業開始告知ページ
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