【コンゴ情報】書籍のご紹介ーCobalt Red: How the Blood of the Congo Powers Our Lives
2023年1月31日に発売されたコンゴ関連書籍「Cobalt Red: How the Blood of the Congo Powers Our Lives」(著:Siddharth Kara)のご紹介です。
この本は、現代奴隷制などを専門とする研究者でありハーバード大学等で教鞭をとるKara氏が、コンゴのコバルト採掘現場における極めて劣悪な環境について、本人による現地取材を元に綴ったノンフィクションです。
コバルトはスマートフォンや電気自動車など非常に多くのデバイスに採用されている「リチウムイオン電池」に使用されている鉱物です。そんなごく身近にあふれているコバルトですが、世界における供給量の約3/4はコンゴで採掘されているといわれています。しかしながらその多くは、おびただしい量の有害物質や粉塵の存在にも関わらず適切な保護具が支給されることなく手掘りさせられていたり、そのような環境の中で多数の児童が働かされていたりと、極めて劣悪な労働環境となっています。
Kara氏は現地におけるコンゴ人労働者への取材を通じて、我々が普段使用するデバイスが、どれほどひどい環境から生産されたものかを、本書籍を通じて伝えています。
すべて英語とはなりますが、AMAZONなどの通販サイトで書籍が販売されているほか、The Wall Street JournalやThe New York Timesで書評が公開されています。
ご興味がある方はぜひご覧ください。
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